いよいよ2023年でジュニアNISAが廃止される。とはいっても利用者数が少なかったから廃止されるようなので、影響を受ける人は少ないかもしれないけど、、、
とはいえ、駆け込み需要があるはず。
やっぱりある程度投資的に子供用の資産を積み上げていきたかった人にとっては痛手よね。
僕はぎりぎり2021年の枠は間に合わなくて、2022年と2023年の枠は確保した。それでも合計160万円分、非課税になるのは良かったなぁと。
そこで、今回はジュニアNISA廃止後の2024年以降、どういった方法で子供のための資金を形成していくか考えてみた。
大事なのは、なにを選ぶべきか、ではなく、いろんな情報をちゃんと整理したうえで自分にあった選択をするということ。
▶目次◀
子供ためにいくら準備すべきか
ここで、そもそも子供の教育にどれくらいお金がかかるのかを把握したい。
何事も、まずはゴールをしっかりと確認し、現状とのギャップを埋めていく事が大事。
テキトーなサイトを参照したくはないので、文部科学省が発表している「平成30年度子供の学習費調査の結果について」を参考にしたい(リンク:結果の概要-平成30年度子供の学習費調査:文部科学省)
子供の教育にかかる費用の合計
この調査結果によると、幼稚園の3歳から高校の3年生までの総額は
- 全て公立なら541万円
- 幼稚園65万、小学校193万、中学校146万、高校137万
- 幼稚園だけ私立なら635万円
- 幼稚園158万、小学校193万、中学校146万、高校137万
- 幼稚園と高校が私立なら788万円
- 幼稚園158万、小学校193万、中学校146万、高校290万
- 全て私立なら1,830万円
- 幼稚園158万、小学校959万、中学校422万、高校290万
と、公立か私立かでだいぶ差が出る。これは、公立であれば授業料無償だけど、私立に行く方が学習塾の費用などがかさむからなんだろうな。
もちろん、大学に行く必要もあると思うので、大学の教育費用について考えると、
- 国公立であれば授業料は年間約60万円いかないくらい。4年間で240万円いかないくらい。
- 私立は学校によってバラバラだけれど、年間150万円とした場合、4年間で600万円。
- ただし、下宿であれば家賃+食費も必要。仕送りするなら10万はかかりそうなので、10万円×4年=480万円が必要。
つまり、まとめると
- 下宿なし、国公立240万円
- 下宿あり、国公立700万円
- 下宿なし、私立600万円
- 下宿あり、私立1080万円
となる。
ここに高校までの費用を合わせると、幼稚園から大学までで、およそ
780万円~1300万円(公立メイン)~2910万円(私立メイン)
の幅と考えられる。つまり、これから将来への積立分も含め、公立メインとしても1500万円くらいは必要ということになる。いやぁお金かかるねぇ。
年間で消費する額と、積み立てられる額
1500万円が必要だとして、3歳から大学22歳までの20年間で割ると、平均75万円が1年で必要になる。
もちろん、赤ちゃんの頃や授業料がかからない中学まではそこまで必要ないから、差額分を積み立てるイメージ。
だから学資保険の多くが、大体小学校終わるくらいまでに支払いが終わるようになっているんだろうな。
手堅く資産形成するなら選びたいもの
それでは、将来のためにどうやって資産形成していくかを考えてみましょう。まずは手堅くいく方法。基本的にリスクを取らない。
学資保険
学資保険はソニーやゆうちょが有名かな。大体プランは3パターンあって、
- 中学から定期的に受け取る
- 大学進学時に受け取る
- 大学から定期的に受け取る
もちろん会社によって地味に違うけど。下の選択肢になればなるほど、積み立てた額に対してもらえる金額が多くなる。つまり、もらう時期を後らせば遅らせるほど、もらえる金額は多くなる。
これは家庭の金額事情によるってこと。例えば、中学から定期的に受け取るプランだと、積み立てた額に対して100.2%しか増えない。つまり、200万積み立てても、増えるのは4,000円だけということ。
逆に、大学入ってから定期的にもらうプランなら、105.6%が返ってくる。つまり、200万円積み立てた場合は11,2000円増える。最初のプランと比較すると、1万円以上ちがう。
ほとんど増えない学資保険を使う意味とは?
ほとんど増えないのに、学資保険を契約する意味を感じない人もいると思う。
でも、大学の年齢になるまでお金が返ってこないのは家計的にしんどいという人や、お金があると使ってしまう性格の人は、このプランになるだろう。
「先取り貯金」という言葉がある通り、手元にお金があると使ってしまうという人はこういう選択肢もありだとは思う。強制的にお金を別の場所に保存しといて、本当に必要な時に手元に戻す。
お金はほとんど増えないけど、手元のお金を将来のためにとっておく、という意味で使うのは全然あり。
人それぞれ色々なお金の残し方があるから、これを否定するつもりは全然ない。
最も増えるプランでも限界がある
一番戻ってくる時期が遅く、お金が増えるプランでも、200万円の積み立てで1万円程度しかちがわない。1000万円の積み立てでも、5~6万円だけだ。
20年間お金を漬けておいて5%しか増えないのは、投資と考える場合は圧倒的に資金の効率が悪い。
もちろん、「先取り貯金」の意味では選択として全然なしではない。ただ、別に積立NISAなどでも「先取り貯金」として使えるし、お金を増やしたい!という人にはやっぱり学資保険は向いていない。
定期預金
これは自分で調べてびっくりしたんだけど、10年の予定で預けても、今は0.002%しか増えないらしい。
え?僕が子供の時でも、せめて0.2%くらいはあった気が...?時代はジリ貧ですなぁ。
これも、増やすという意味では絶対ありえないけど、先取り貯金という意味では使えるかも。
でも、毎月積み立て、、、という使い方は使いにくいかな。定期預金って手続き面倒だし。
国債
これはちょっと聞きなれない人もいるかもしれない。金利は0.05%。
ただ、学資保険と違い、会社が倒産してしまいお金を受け取れないといったリスクは限りなく0に近い。日本がなくなることはほぼないだろうから。
ある意味、国債から見ると、学資保険の方がリスクは高いということにもなる。
少しリスクをとっても、ある程度資産を増やしたいときの選択肢
では、ここからは少しリスクはあるけどもお金が圧倒的に増える選択肢を検討していく。というか、金利が圧倒的に低い今は、こちらを検討しなければ逆にしんどいと思う。
積立NISA
言わずと知れた、積立NISA。今は口座数もかなり増えているようで、始めてない人が取り残された感すらある。
そうはいっても日本の人口の中では、積立NISAをしている人は少ない方になるし、まだまだ投資関係についてアレルギーを感じる人は多いということ。
積立NISAは、基本的「インデックス投資」だ。
インデックス投資とは、国や世界、地域全体に投資すること。つまり、一つの会社に投資するわけじゃないから、会社の倒産によって資金が0円になってしまうことはない。
また、世界は常に成長しているわけで、世界の成長に投資をするということは、基本的に株価は上がっていくという認識で良い。
もちろん、短期的な下げはあるので、そういうことを理解したうえで使いましょう。
学資保険と同じ、20年後には投資金額が倍になっていても全然おかしくないのがインデックス投資なんです。
ちなみにこちら、僕の積立NISA口座ですが、
すでに+24%越え。積立額は数十万程度だけど、リターンは学資保険の5万円を余裕で超えている。
これが投資なんです。投資はギャンブルではなく、お金に働いてもらうということに、まだまだみんな気付いていない。
NISA
こちらは積立NISAの親戚といったところ。ここではこれくらいの紹介にとどめておく。
なぜなら、NISAは難しい。とくに将来的に積み立てていきたいという人には向いていない。
もし積立NISAに慣れて、もっともっと投資をしていきたいと思った人はこちらに切り替えても良いと思う。
株取引
こちらは上級むけ。はっきり言って、資金が0になる可能性がある。
子供のための資金を0にしてしまっては元も子もないので、やりたい場合は余裕のある資金のみで取り組むことにしよう。
僕も株取引しているが、なくなっても良い金額でやっている。そして今のところ含み損。。。つまり負けている。。。
子供のために今から考えて行動しよう
今から出産する人、すでに小学生に上がっている人も含め、今からでもまだまだ検討する価値はある。10年くらい運用すれば、基本的に資金がマイナスになることはないし(もちろん0%ではない!)、学資保険よりは全然増える。
つまりここまでをまとめると、
- 先取り貯金的な意味で、お金を「置いておきたい」→学資保険
- 先取り貯金的な意味も含め、お金を「増やしたい」→積立NISA
ということ。
どちらもそれなりのメリット・デメリットがあり、人によって適するものは違う。
大事なのは、それぞれがどういうもので、どういうメリット・デメリットがあるかを理解すること。
そして理解したうえで、選択したら他の様々な情報に惑わされず、貫こう。
子供の将来を考える親は皆、素敵です。
一緒に考えていきましょうね~
ちなみに、積立NISAを始める場合は楽天証券をお勧めします。↓
もちろん僕は楽天の回し者ではないし、アフィリエイト的なリンクではないのでご安心を。。。
楽天ポイントっていろんなところで使いやすいし、そういうポイントは集める価値があると思う。
みんなで子供の将来考えながら、子育て楽しんでいきましょう!